長時間労働は「現代の奴隷制度」?
トピック「ゆるい就職」について
「ゆるい」というキーワードが最近流行っているのでしょうか?
「ゆるキャラ」はここ数年で大増殖しました。
なぜ「ゆるい」モノが流行るのでしょうか?
おそらく、現代日本で生活している多くの社会人が疲弊しているからではないでしょうか。業績が不安定なことや、会社の経営方針などが悪いと労働者は多大の影響を受けます。また、職場での人間関係に起因するストレスをかかえる人もたくさんいます。
そんなストレスの多い社会なので、癒しを求めて「ゆるキャラ」が流行るのではないでしょうか。
「ゆるい就職」とは?
何が「ゆるい」のかと言うと「週休4日で15万円」の仕事をして、空いた時間をなにか「別のことに使う」働き方のようです。
趣味や芸能活動を続けたい人、起業やプロジェクトをはじめる準備時間がほしい人、今後やりたいことを模索したい人などが関心を持っているようです。
「新しいカテゴリ」みたいに言ってますけど、これってつまり「フリーター」ですよね。
長時間労働は「現代の奴隷制度」?
「今どき、若い世代が正社員で働くのって『負け』だと思うんです」
この発言は「怠ける自分を正当化するための言い訳」みたいに感じます。
実際にやりたい仕事に就いて、やりがいを持って長時間労働している人も少なからずいると思います。上記の発言はそこのところを見落としています。
しかし、全員がやりたい仕事に就けるわけではありません。
「やりたい仕事がない」という人もいるでしょう。
そのような人が長時間働く正社員の仕事に就いた場合、モチベーションを維持するのは非常に難しく、疲弊することになります。
実際、あまりやりたくない仕事を仕方なくこなしている人の方が多いのではないでしょうか。
そのような人は、自分は会社から抜け出せない「会社の奴隷」のようだ、と感じてしまうかもしれません。
「ゆるい就職」をする目的とは?
趣味や芸能活動を続けたい人、起業やプロジェクトをはじめる準備時間がほしい人、今後やりたいことを模索したい人が関心を持っているようなので、将来を見据えてやりたいことをやるために週4日の休みを使う、ということでしょう。
おそらく未来永劫同じ週3日で15万の仕事を続けるのではなく、将来的にはなにか別のことで生計を立てていくつもりなのでしょう。
「来てほしいのはあえて社会からはみ出す賢い若者」
ただ怠けたいという理由ではなく、向上心を持っている人が求められているようです。
確かに、そこそこの時間だけ働いて、自分のやりたいことも出来るというのは理想的かもしれません。残業ばかりの仕事に就くと、人間らしい生活をおくるのが難しくなってしまいます。
手取り12〜13万で生活できるのか?
実際、贅沢をしなければ十分生活していけます。
例えば、家賃5万、水道光熱費1万5千、食費2万、携帯5千、保険など1万5千=10万5千円
ぎりぎりですが生活していけます。
地方都市の場合もう少し家賃が安くなりますので、軽自動車くらいなら余裕で維持できるでしょう。
しかし、何も蓄えがない状態から手取り12万で暮らそうとするのは無理があるかもしれません。
実家暮らしならまだしも、一人暮らしの場合急な出費があったら対応できません。
使える金額は少なくて良いけどプライベートを充実させたい人にはいいのではないでしょうか?
結論として
私はこの「ゆるい就職」、悪くないと思います。
あまりストレスをかかえないで生きるいい選択だと思います。
しかし、実際に社会の荒波に揉まれないと打たれ強い人間には成り得ないとも思います。
「楽な方へ」とだけ考えて「ゆるい就職」を選ぶなら挫折するかもしれません。
「ゆるい就職」を選ぶ人には、そこのところをじっくり考えた上で選択してほしいと思います。