この街で俺以外、きみの可愛さを知らない ― スピッツ「大宮サンセット」より
今週のお題「これって私だけ?」
このお題をみて、思い浮かんだのはこの曲
スピッツの「大宮サンセット」です。
名前の通り、大宮の夕日の下でのラブソングになっています。目立つ曲ではありませんが、私が中学生の頃にCDを買って聴きこんだので、思い入れのある曲です。
この街で俺以外 君のかわいさを知らない
今のところ俺以外 君のかわいさを 知らないはず
大宮サンセット 君は何故 悲しい目で微笑む
大宮サンセット 手をつないで 歩く土曜日
(1番の歌詞を抜粋)
「俺以外、君のかわいさを知らない」つまり「君が実はかわいいことを"俺だけ"は知ってるよ」という独占欲の表れた歌詞がいいですね。
「君」が「悲しい目で微笑む」のは、日が沈みそうで帰らないといけないけど、まだ「俺」と一緒にいたい、ということかな?
「今のところ俺以外君のかわいさを知らないはず」という歌詞から、ライバルが出現することを恐れる「俺」の気持ちが読み取れます。
少女漫画によくある、「ヒロインが地味で目立たないけど、何故かイケメンヒーローに目をつけられる展開」のようなものでしょうか。
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この曲はスピッツの大宮公演のために作られた、まさしく大宮のための曲です。
映画「プラトニック・セックス」の主題歌になったシングル「夢追い虫」のB面に収録されました。「夢追い虫」も、スピッツに「爽やかなJ-POP」のイメージしか持っていない人が聞けば度肝を抜かれる、歪んだギターが響く胸を打つロックナンバーです。
1990年代後半から2000年台前半のスピッツは最高にクールな曲をたくさんリリースしていました。
万人受けするスピッツの曲は、「ロビンソン」とか「空も飛べるはず」などがありますが、スピッツ好きの私としては、少しマイナーな「ハヤブサ」「三日月ロック」などのアルバムを聞いて、かっこいいスピッツを知ってもらえるとうれしいです。